出産の時のこと（５）
pm１：００
陣痛室から分娩室に移動。どうやって移動したか覚えていない。
さぁ、これからが出産本番。
両足が動かないようにベルトのようなので固定される。
たくさんの看護師さんと助産師さん。６名くらいいたかな。私を囲んで、みんなで応援してくれるみたい。頭側には、相方が来てくれていた。そして、母っ？！おかん、あんたもかいっ！予定になかったからビックリしたけど、まぁそれも今は言ってる場合じゃないからよしとする。
先生が入ってきた。
「さぁ、がんばりましょう。」
そういっていよいよ本番が始まった。
陣痛の波というのがあって、その波にのせて息む。
息む時は、声を出さずにひたすら息を止めて押し出すように。
声を出すと、空気がもれて息みが半減、看護師さん曰くもったいないらしい。
「うーっ。」っていうのもダメと言われ、血管ちぎれるかと思った。
目はつぶらず、頭だけを台から持ち上げて決して反り返らず、逆に背中は横になっている台にくっつけて足元の先生を見るようにする。
わかってはいるけれど、なかなかこの息み方が難しくて。
陣痛室で水分を控えていた私は、かなり衰弱していた。
そして陣痛室で２０時間陣痛と戦っていたので、それも衰弱に拍車をかけていた。
でも、それなりに頑張って力をいれていたようで、固定されていたベルトが何度も取れた。（あとで聞いたら、「そんなこと聞いたことない（笑）」って友達が言っていた。）
それくらいふんばっているのに、ベルトがいいところで取れちゃうから余計に疲れ倍増。
痛みが来ると「はい、息んで〜！！」と言われて息むのだけど、「まだまだまだまだまだまだまだだまだまだまだまだ」と言われ、どれだけ息止めるんだ〜！毎回頭が真っ白になるくらい長い間息を止める。
そのうちに、もう苦しくて「無理！」とか思ってしまった。
赤ちゃんは何度も出ようとギリギリのとこまでくるのに、私が何度となく引き戻してしまったみたい。
頼りない母ですまぬ。もう、産める気がしない。息んでる感じももうろうとしてきた。本当にこのまま産める？！そう思った時、
pm２：１３
赤ちゃん誕生。
私に何度も引き戻された赤ちゃんは、出てきてから先生にたたかれていた。（すぐに泣けなかったから）
少したってから、小さな産声を耳にする。
すぐそばに連れてきてくれたけれど、もう抱くことも出来なかった。身体に力が入らない。横目で初めて見た我が子。
「こういう顔してるんだぁ。会えてよかった。」
それが、はじめに思ったことだった。
「ありがとう」とか「よくがんばったね」とか「はじめまして」とか、そう声をかける人が多いと聞いていたけれど、そういうことを考えたり、笑ったり泣いたりする前にホッとして気が抜けてしまった。
そのあと、弛緩出血をした私には壮絶な処置が始まる。
出産より、痛く、激しく、まさしく戦い。
リアルにはとても話せない。
痛みで、動く私を相方が覆いかぶさるようにして押さえつける。
もう自分ではコントロールが出来ないくらい激しくのた打ち回った。
「声は出してもいいが、動くな！」と先生に言われても、そんなことは出来ない。頭では、わかっていても痛みに耐えられなくて動いてしまってごめんなさいということが声になり、
「先生ごめんなさい、先生ごめんなさい。」
と何度も叫びながら、その処置を受けた。そんなこと、叫ばなくてもいいのに。
出血がなかなか止まらずpm８：００まで分娩室の台の上に。
定期的に看護師さんが来て、お腹の中にたまった血液を何度も出すのだけれど、これまた痛い。
少し動くだけで出血するのが自分でもわかる。姿勢は仰向けのまま、ずっと同じ姿勢でいるから体中が痛い。
息む時に力を入れたせいか、ずっと顎がズレたような変な感じ。ガクガクしてる。
痛い中、眠気がおそってくるのだけれど、眠ったらなんだか、もう眠りから醒めない気がして眠れなかった。
pm９：００
出血も少しおさまって、ようやく病室に移動。
ストレッチャーで横になったまま運ばれる途中で、ガラス越しに新生児室の赤ちゃんと対面。
「やっと会えたね。ずっと待ってたよ。お母さん頼りなくてごめんね。」
ようやく、そう心の中で声をかけることができたよ（´∀｀*）
陣痛室から分娩室に移動。どうやって移動したか覚えていない。
さぁ、これからが出産本番。
両足が動かないようにベルトのようなので固定される。
たくさんの看護師さんと助産師さん。６名くらいいたかな。私を囲んで、みんなで応援してくれるみたい。頭側には、相方が来てくれていた。そして、母っ？！おかん、あんたもかいっ！予定になかったからビックリしたけど、まぁそれも今は言ってる場合じゃないからよしとする。
先生が入ってきた。
「さぁ、がんばりましょう。」
そういっていよいよ本番が始まった。
陣痛の波というのがあって、その波にのせて息む。
息む時は、声を出さずにひたすら息を止めて押し出すように。
声を出すと、空気がもれて息みが半減、看護師さん曰くもったいないらしい。
「うーっ。」っていうのもダメと言われ、血管ちぎれるかと思った。
目はつぶらず、頭だけを台から持ち上げて決して反り返らず、逆に背中は横になっている台にくっつけて足元の先生を見るようにする。
わかってはいるけれど、なかなかこの息み方が難しくて。
陣痛室で水分を控えていた私は、かなり衰弱していた。
そして陣痛室で２０時間陣痛と戦っていたので、それも衰弱に拍車をかけていた。
でも、それなりに頑張って力をいれていたようで、固定されていたベルトが何度も取れた。（あとで聞いたら、「そんなこと聞いたことない（笑）」って友達が言っていた。）
それくらいふんばっているのに、ベルトがいいところで取れちゃうから余計に疲れ倍増。
痛みが来ると「はい、息んで〜！！」と言われて息むのだけど、「まだまだまだまだまだまだまだだまだまだまだまだ」と言われ、どれだけ息止めるんだ〜！毎回頭が真っ白になるくらい長い間息を止める。
そのうちに、もう苦しくて「無理！」とか思ってしまった。
赤ちゃんは何度も出ようとギリギリのとこまでくるのに、私が何度となく引き戻してしまったみたい。
頼りない母ですまぬ。もう、産める気がしない。息んでる感じももうろうとしてきた。本当にこのまま産める？！そう思った時、
pm２：１３
赤ちゃん誕生。
私に何度も引き戻された赤ちゃんは、出てきてから先生にたたかれていた。（すぐに泣けなかったから）
少したってから、小さな産声を耳にする。
すぐそばに連れてきてくれたけれど、もう抱くことも出来なかった。身体に力が入らない。横目で初めて見た我が子。
「こういう顔してるんだぁ。会えてよかった。」
それが、はじめに思ったことだった。
「ありがとう」とか「よくがんばったね」とか「はじめまして」とか、そう声をかける人が多いと聞いていたけれど、そういうことを考えたり、笑ったり泣いたりする前にホッとして気が抜けてしまった。
そのあと、弛緩出血をした私には壮絶な処置が始まる。
出産より、痛く、激しく、まさしく戦い。
リアルにはとても話せない。
痛みで、動く私を相方が覆いかぶさるようにして押さえつける。
もう自分ではコントロールが出来ないくらい激しくのた打ち回った。
「声は出してもいいが、動くな！」と先生に言われても、そんなことは出来ない。頭では、わかっていても痛みに耐えられなくて動いてしまってごめんなさいということが声になり、
「先生ごめんなさい、先生ごめんなさい。」
と何度も叫びながら、その処置を受けた。そんなこと、叫ばなくてもいいのに。
出血がなかなか止まらずpm８：００まで分娩室の台の上に。
定期的に看護師さんが来て、お腹の中にたまった血液を何度も出すのだけれど、これまた痛い。
少し動くだけで出血するのが自分でもわかる。姿勢は仰向けのまま、ずっと同じ姿勢でいるから体中が痛い。
息む時に力を入れたせいか、ずっと顎がズレたような変な感じ。ガクガクしてる。
痛い中、眠気がおそってくるのだけれど、眠ったらなんだか、もう眠りから醒めない気がして眠れなかった。
pm９：００
出血も少しおさまって、ようやく病室に移動。
ストレッチャーで横になったまま運ばれる途中で、ガラス越しに新生児室の赤ちゃんと対面。
「やっと会えたね。ずっと待ってたよ。お母さん頼りなくてごめんね。」
ようやく、そう心の中で声をかけることができたよ（´∀｀*）
Comments
お疲れさまでした
やはり 母は偉大やね
早く 子ども同士
対面させたかね
しかし、出産ってやっぱり激しいんだね。はー。。もう見ながら泣いちゃったよ。感動とかじゃなく、リアルに痛くて。女の人ってすごいわ。わたしも女なのに産める気がしない、全く（笑）。
オーリー、改めてお疲れ様でした。その分可愛さ倍増だね♪
ありがとうござーっす。
母は偉大ですが、私は小さいっす。
赤ちゃんも苦しいのに、もう途中から半分だれてました。
正直もうお腹を切っていいから出して欲しいって思ってました。
そうですね、早く対面させてみたい。リョースケさんとこのお子ちゃま達を筆頭にケイトンはついてまわるんだろうな〜＾＾
寒くなってきたから、仕事大忙しなんじゃない？体調に気をつけてやってね（´∀｀）
出産、私は激しかったけど人によるからね〜。するっと産まれる人もいるし。（うらやまピー）
景都は、わたしのとこに宿ったばかりに、超苦しい出産を経験しなくちゃならなくなっちゃって、カワイソだったわ。
だから、そんなん中生きて出てきてくれたから感謝です。
Ｌｉｚも今は想像できないかもしれないけど、もし体験することがあれば、お腹にいるときにすこーしだけ実感して、あとは産む時までやっぱわからないな（笑）
私も、分娩台にのって産む時になっても、「本当にこれでうまれるの？」って思ってたもの。
最初からわかってたら、怖くて産めないかも（笑）
二人目とかも、忘れて実感ないからまた産めるのかも。
めっちゃリアルで（ホントはもっとだろうけど）新鮮でした。出産は命がけって改めて思いました。女性（特に母親）は強いわけですね。
１ヶ月いっちゃいました（＾u＾；）テヘッ。
長かったですね････。だから、出産すぐには報告できなかったのもあります。
出産は、ホント命がけ（子も母も）ですよ。めっちゃ感動なことだけど、めっちゃコワイことでもある。
それを含めて乗り越えて出会えるから、産んでからも当たり前に身体をはって守れるのかなって思えました。
その命がけの体験を、男性に支えてもらえたら、これほど心強いことはありません。
男性も、出産をすることができなくても、支えるという大きなサポートができます。これは、旦那さんしか出来ないから、それもすごいことです。
gotokanさんも、もし機会が巡ってきたら、その大事な体験を共に乗り越えてみてくださいね。
自分の中の何かが、少し変わる気がしますよ。
非常にリアルな描写に引き込まれましたよ。。
落ち着いたら、ゆっくり近況でも聞かせて
下さいまし。
産みの痛さは、感覚としてはすぐ忘れるけど、あれ以上痛い事って絶対ない！！ってこれほどまでに確信出来る出来事ってなかなかないから、母は出産後強くなるのよねー。
昨日もS家が遊びに来てました。遅くまで遊んでいたので、もう10時になりそうなのに、アマネはまだ爆睡。。。
Mちゃんがみんなで会おう！計画しよう！って言ってたよ。
私の出産はこんな感じでした。
暫くぶりに会って、その時の事を話そうとしても、忘れてしまっていそうで、忘れる前にお伝えできてよかったっす。
なかなかこういうことって人に話さないですよね〜。でも、いろんなことが初めてで不思議な体験でした。
これからも、その未体験ゾーンへ突入です。ドキドキ。
エーコさん
そうだね〜、忘れられないあの強烈な痛み。
でも、それでも耐えられるのは、１人じゃないって事だろうね。もう１人、同じように痛みや苦しみを越えて必死に出てきた子がいるから、「共に」みたいなのが、乗り越えるパワーになりますね。
みんなで会おう！いいっすね〜。Ｍちゃんが出産を迎える前にぜひ会いたいです〜。今なら、私も動けるし（＾∀＾）
私も産まれたとき、先生に足をつかまれ、逆さにされて叩かれたらしい。
へその緒が巻きついとって泣かんかったらしいでね。
今は、つむじが巻きつくくらい曲がっとるけどね。
産む前までは想像も出来なかったよね。
でもまた二人目も欲しい。ニヒ。
今はつむじが巻きつくくらい曲がっとる？？（笑
赤ちゃんは産まれてきた直後は、喉にいろいろつまっているから、助産師さんが器具で吸い取ってくれて、はじめて泣くんですね。
でも、もうろうとした中で叩かれているのを見ている間は、お願い泣いて！！って思いました。きっとあまからさんのお母さんも心配されたでしょうね。。。
みつちぁんさん
そうそう、ドラマっていうより突発的に起きるから何が起きるかわからない怖さみたいなのがあって、事件に近いわ。ウマイこといいいますね、みつちぁんさん＾＾
産む前までは想像が出来なかったって、私も本当にそうだった。。。あれよあれよと事は進んで、あとから考えると、出産したんだ〜ってね（＾ｖ＾）
私も痛みを忘れたわけではないけど、もうすでにできることなら２人目も欲しいと思っています。ニヒ。