「もうすぐオッパイとバイバイしようね。それまでおいしいオッパイたくさん飲んでね。
オッパイとバイバイしてもママはケイトンのそばにちゃんといるからね。」
と、カレンダーの誕生日に大好きなクルマのシールを貼り、1ヶ月前から1日に1回ケイトンに話かけて、その日を迎え、そして更に1週間が経ちました。
ケイトンと私の「卒乳の儀式」を振り返ります。
言い聞かせを始めた頃から、急に授乳回数が増えました。
これは、赤ちゃんが自分なりに断乳の意味を理解し、もうすぐバイバイだからしっかり飲んでおこうとするためだったり、理解するまでの不安さからボニュを欲しがったりするらしいです。
「言い聞かせ」がわかる月齢までしっかりとおいしいボニュを飲ませ、親子共に納得して、卒乳するということを目的としている・・と頭でわかっていたけれど、大変だった事があっての今だからこそ、なんの疑いも無く寄り沿いボニュを求め飲むケイトンのカワイイ姿や体温を感じながらのこの授乳の時間がもうすぐ終わってしまうと思うと、私にとっても切ない切ない1ヶ月でした。
ついに儀式の日を迎え、ワンワンと泣いてねだるような、こちらが心配していた事は全く起きず、自分で「バイバイ」と言って服をさげたのには、拍子抜けしたしすごく驚き、救われました。
そんな中私の胸だけが卒乳を理解できずに、飲まれないボニュを作り続けてパンパンに張った。
トホホと自分で搾乳している時に、どれだけケイトンに飲んでもらってスッキリしたいと思ったことか。
でも、その胸も3日目には落ち着きはじめました。私のカラダも、卒乳にむけて動き出したのだと実感しました。
3日目にはケイトンと一緒にお風呂に入りました。
見たら、また欲しくなるんじゃないかと心配したけれど、ケイトンの様子は何も変わらず、玩具などで楽しいお風呂の時間を終えました。
卒乳の儀式が終えてからも、習慣でケイトンは「オッパイ、ノムー♪」と言って近づいてはきたけれど、「ナーイ」というと寂しそうな顔をして去っていきました。
数回泣きましたが、欲しくてもほとんど泣くことはなく、夜もぐっすり眠って朝を迎え、機嫌よく起床。ただ、昼寝のタイミングはつかめないようで、ずっと頑張って起きているという感じでした。
4日目の夜、寝る前に、久々に私の服をひっぱって、”オッパイ欲しいよ~”の動作。
「ケイトン、実はママのオッパイ痛い痛いになっちゃったの。だから、ママもケイトンにあげたいんだけどあげられなくなったんだ。痛い痛いなの。」
少しの間、じーっと考え込むような顔をして、悲しそうな顔で手を引っ込めました。
「うん・・・うん・・・うん・・。」って何度も頷いて、「もういい、もういい。」って言いながらそっと胸を撫でてくれました。
「ケイトン、ごめんね。」と言って抱きしめたら
「ママ、ごめんね。」って。
ただ真似して復唱しているだけなのかもしれないけど、可愛すぎるやろー!!(´Д`)
“あぁ、忘れちゃってたんじゃなくて、我慢してるんだ”
そうわかると、いじらしくて、愛しくて。
(イヤイヤ時期が少し始まり、”イヤ”と言う代わりに”もういい”と言っていたケイトン。ここで使った”もういい”は最高でした^^)
自分も欲しくても我慢してるのに、そんな中私のカラダを気遣ってくれたことに涙が出ました。
2歳になったケイトンへ
ケイトン、よくがんばったね。
生まれてから初めて自分で乗り越えなくちゃいけない試練に、あなたが一生懸命向かっている姿にママは感動したよ。
オッパイとバイバイの時、照れ笑いのような顔をして自分から私の服を下ろしたね。
ママにひっつくと思い出すからなのか、ずっとママから離れて遊んでいたこと知っていたよ。
欲しくなっても、口をへの字に結んで、目のまわりを真っ赤にして後ろ向きにじっと耐えていた姿が忘れられません。
あんなに大好きだったオッパイだったもん。自分で乗り越えてやめるというのは大変なことだったね。
なのに、あなたが一生懸命目をつぶって眠ろうとしていたり、手をグーにして触れようとしなかったことに、ケイトンはすこいなぁって思ったよ。
自分の力で一歩踏み出したあなたは強い子だね。知らないうちに心まで成長しているんだって、ママ、嬉しかった。
ママは、あなたがボニュを飲んでいる可愛い顔がもう見られないと思うととても寂しいけれど。
この我慢する力・乗り越える力・こらえる力・・・この経験は、きっと ケイトンにとって、これからを歩む力ともなると思うんだ。
もちろんママやパパもいろんな事を考えたり思ったりできた忘れられない出来事になりました。
小さなあなたの頑張りは、親の私たちにも大きな力を与えてくれたよ。ありがとう。
改めて、ケイトン2歳の誕生日、そして卒乳おめでとう。
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2年という時間がかかりましたが、私とケイトンは”卒乳の儀式”を選んでよかったんじゃないかと思っています。
「一緒にがんばっている」といった心理的一体感を体験できて、二人なりの信頼感みたいなものが少しだけ築けた気がしました。
私にとっては、誕生日よりも何よりもずっと忘れられない出来事になりました。
今は大変だったことも含めて充実した母乳育児期間だったと満足しています。
ビバ!私のオッパイライフ♪