今日は、検診でした。子宮口は1cm開いて、チビちゃんも順調に下りてはきているようですが、一応1週間後の予約を取って帰ってきました。
初めてのお産は、予定日より遅れることが多く1週間~2週間遅れることもザラだそうです。
今回は気にしていた体重増も無く、オチビさんも元気で、ハナマルをもらえてひとまず安心して帰ってきました~。
妊娠してからというもの、妊娠するとホルモンバランスの関係で不安定になることから”妊婦は涙もろい”とよく耳にしました。
私はこれといっていつも以上にイライラすることも無く、比較的平穏に妊婦生活を過ごしてこれたと思うのですが、いつもならこんな事でここまで涙が出るのかなという体験はしました。TVの内容で泣くというのは、いつもの事なので除外(;∀;)しますが。
一つは、高山の実家に4月の初め頃私の荷物等と一緒に、車で相方に送ってもらったのですが、2、3日滞在し相方だけ帰ってしまう時、何故かすごく寂しくなってしまいました。
相方の運転する車を見送り、家の中に戻って台所で洗い物を始めたのだけど、ポロポロと涙が出てきた。近くにいる母に気付かれない様にと、ぬぐってもぬぐっても止まらない。
そんな時、玄関で声。たまたま忘れ物をして戻ってきた相方を見て我慢していた涙があふれ出てしまった。実家に帰ったのに、父も母もいるのに。
わたしも、まだまだ可愛いところがあるわ(笑)
相方はそんな私を笑って、私も涙笑いの時間が暫く続いた。
二つ目は、高山での朝食の時間のこと。
いつものように両親と3人で朝ごはんを食べていたら、突如テーブルの上に現れた黒い蜘蛛。私から40cmくらい離れた所の皿の陰からの出現だった。
通称ハエトリグモと言われる直径1.5cm位の大きさで、よく家などにも現れる素早くて、ピョンと飛んだりもするクモ。
コーヒーを片手にそのクモを発見したのもつかの間、そのクモは私目がけて素早く直進してきた。テーブルの端まで来ると、クモはピョンと飛んで私の大きなお腹に着地。そのまま上に上がってこようと動き出した。
私が持っていたコーヒーをこぼし、声にならない声を出したのに気がついた父が、すぐにクモを取り掃って退治してくれた。
しかし、私の恐怖は取り掃えない。ワナ、ワナ、ワナ・・と動けないまま、大粒の涙が零れ落ちる。
つかさず母が「もうすぐ、こどもが出てくるのにそんなんでどうするの。みんながついているから大丈夫!」とわけのわからない叱咤激励を飛ばしてくれたが、子供のように泣きじゃくる私。
「だって、だって、こわかったん、こわかったんやも・・ん。」と、ヒックヒック。両親の前で恥ずかしいと思いながらも、ぬぐってもぬぐっても涙が止まらない。
暫く、自分の部屋に戻って布団にもぐって横になるが、恐怖感がとれず涙があふれ続けた。
3つ目は、ごはんのこと。
妊婦は、妊娠する前と体質が変わり、食べたものの吸収率がハンパなく多くなる。以前と変わらない食事をしていても、体重が増えすぎたり、塩分糖分の多摂取になり”妊娠高血圧症(昔は妊娠中毒症)”という病気になりやすい。
なると、母子共に影響があり、最悪命にかかわる事もあるので病院でもよく注意される。
そのこともあって、出来る限り危ない橋は渡らないよう、食事や運動にそこそこ気をつけながらやってきた。
我慢はあまりよくないからと、自分を時には甘やかしたり、時には鞭を打ちながらセーブしてきた。私は、結構自分に甘い方だとは思うのだけれど、大好きな食べものをお腹いーっぱい食べられない苦しみは、過酷な試練であった。
世の中には好きなものを一つも食べられない子がいて、その子に比べたら、「へ」でもない事なのに、そんなこともわからなくなる瞬間が何度もあった。
とても薄味のご飯を目の前にして、量の少ないご飯を目の前にして、相方や両親と違うメニューのご飯を目の前にして、何度涙を流したことか。。。
冗談じゃなく、切なくなってしまう。オチビさんのことを考えたら、へっちゃらで我慢できることなのに。。。
涙でしょっぱいご飯を何度となく食べた。
”妊娠すると涙もろくなる”というのは本当です。人間て不思議な生き物です。
こんな私を、オチビさんはお腹の中でどう思っているのかなぁ。笑ってくれているといいのだけれど。